観光政策の立案にあたっては、利用交通手段、来訪者の曜日変動といった利用実態の把握が重要です。
カーたび機構では、携帯位置情報を利用したLocationMind xPopを用いて、観光地の特性を指標化する取り組みを始めています。
カーたび機構では、共同研究を希望する自治体を募集しています。
以下では、首都圏から代表的な観光地である軽井沢・日光への移動特性を分析した結果を、分析の一例として紹介します。
この分析例のほか、自治体の要望に合わせ各種分析を進めて参ります。
※LocationMind xPopのデータは、NTTドコモが提供するアプリケーションサービス「ドコモ地図ナビ」のオートGPS機能利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータを使用。位置情報は最短5分ごとに測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。
コンテンツ
データ分析の概要
- データ:モバイルGPSの移動履歴データを統計的に処理
- 観光移動の推定:(分析上の観光移動の定義)
① 移動距離80km以上
② 居住地以外の市区町村への移動
③ 居住地、勤務地への立ち寄りを除く
④ 移動中の最も長距離を利用した代表交通手段 - 発着地:首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城県南部)
- 立寄先:長野県軽井沢町、栃木県日光市
季節性と自動車利用度(2019年)
- 軽井沢は「夏ピーク型」 自動車利用度は56%と半数強
- 日光は「秋ピーク型」 自動車利用度は約7割(67%)と来訪は自動車が中心


- 自動車来訪者数、鉄道来訪者数:年平均来訪者数を100とした場合の各月の来訪者指数
- 自動車利用度:来訪者総数に対する自動車来訪者の割合
来訪者の平日・休日別集中度(2019年)
- 軽井沢の来訪者は、7~8月の平日・休日ともにピークを迎え、5月と9月の休日にピークを迎える
- 日光の来訪者は5月と11月の休日にピークを迎える


※平休別ピーク度:各平日・休日別 (各月別平均来訪者数)/(年平均来訪者)
代表交通とCOVID-19の影響
- 緊急事態宣言のあった前後から6月までの間に来訪者が大幅に減少。その後、徐々に回復
- 軽井沢・日光共に、自動車利用の方が回復が早い

※各月別・移動手段別(鉄道・自動車) (2020年来訪者-2019年来訪者)/ 2019年来訪者
軽井沢地域の“観光ポイント”抽出分析
- 最も人が集まるポイントは軽井沢駅周辺
- 次ぐ観光ポイントとして、軽井沢銀座、中軽井沢周辺、ゴルフ場など

(2019年8月)軽井沢町内を500mメッシュに分割。約300m圏内に約20分以上滞在した場合の来訪者数を色の濃さで表示
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